得意技がいくつかできてきて、その得意技を中心としたストライクゾーンが形成されると、広範囲に関心がおよび、得意技を形成する礎になった反復練習がついおろそかになる。
なので得意技を形成した後に短時間でもいいから初期の頃の反復練習を取り入れることをお勧めする。
始めの頃の反復練習は、まだ様々な技能的理解・感覚がない状態での反復だった。
つまり得意技を形成する過程の反復である。
しかし得意技ができて様々な技能的・感覚的な習得がなされた後の反復は、反復の質が向上するのである。
得意技の形成後に初期の反復を行う最大のメリットは、新たな発見や当時得られなかった感覚を獲得するチャンスがあるということだ。
どういうことかというと、初期の反復は単純な反復であることが多いのに対し、技能獲得後の反復は、一つ一つの所作に対し得られる事の感度が数十倍にも増大していると言うことだ。
毎度おなじみと思われるような作業にも、新しく様々な意味が追加されてそれにより今までと違った意味や効果を出してくるのである。
しかも初期の反復によりエネルギーをそんなに使わなくても体が覚えているので実質的に継続もしやすくなっているのだ。
学院長より
0コメント