上級者になってくると訓練法にも工夫が凝らされることが多い。
理由としては、自分のの能力に対する観察眼ができてくるからである。
上級者が特殊な発想により訓練法を作成する目的は大きく分けて3つある。
目的1:自分のスキルを部分的に強化すること
目的2:自分の技能の限界点を確認する
目的3:観察眼・洞察眼を得る
熟練してくると、初級者に比べて自分のスキルにおいて、より細分化した認知を持っている。
中級者までなら自分のスキルに満足できない時、単純に
「努力不足」と認識して練習量を増やしたり、全体的な強化を行うことが多い。
上級者に近づいてくると違う発想をする。
つまり部分的なスキルの強化に着手するのだ。
一般人、中級者までの人から見ると、❓と思われ得るようなものもある。
上級者の場合自分の弱点において細部まで熟知していることが多く、その弱点である部分的な技能に対して必ず自身で洞察を行う。
問題は、その不足しているスキルを他のスキル向上で補おうとした時、その弱点が本当に改善しようがないのかを一度再確認する必要に迫られる。
要は、今現在のスキルに対する伸びしろが、あとどのくらいあるかという可能性の確認作業である。
これが目的2の「自分の技能の限界点を確認する」に該当する。
このような特殊な訓練法を行った後の副産物として、自分のスキルの質がどのカテゴリーに当てはまるのか知ることができ、他の技術者のスキルに対する観察眼・洞察眼が鍛えられるのである。
結果、他者のスキルをラーニング(学ぶ)して自分のものにできる確率が上がることになる。
「知らなくてすごい奴もいるが、最後は知っている奴が勝つ‼️」
金メダリスト・銀メダリストの差は大差ないことのことが多い
皆そんなに能力は変わらないことの方が多いのだ。
そのわずかな差を分けるものは、物事に対する感性の差である。
学院長より
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