物事を記憶する順番として、
アイコニックメモリー→ワーキングメモリー→長期記憶
この順番を以前説明したと思う。
アイコニックメモリーに関しては以前どこかで記載してあるので、それを参照にしてほしい。さて、今回はアイコニックメモリーからワーキングメモリーへと情報が移行した際の話に移そう。
アイコニックメモリー(感覚記憶)を情報として無事に移行した場合、今度はワーキングメモリーという場所へと情報が移行される。
例えば誰かに電話を掛けようとして電話番号を一生懸命覚えているとき、その番号を入力している時、その電話番号(情報)はワーキングメモリーに入っているといえる。
だが、その後無事電話を掛けて相手と話していると、その時覚えた電話番号を忘れてしまうのである。それは、電話で話し始めると、その内容がワーキングメモリーを占領するからである。そして少し前に覚えた電話番号の記憶が飛んでしまうのである。
ちなみにワーキングメモリーには容量と時間に対して限度がある。
容量の限界は七チャンクから九チャンクといわれている。
チャンクとは、まとまった意味1つ分を指す、ワーキングメモリーの中の大きさの単位である。
つまりランダムなものだったら、一度にそれくらいが覚える限界の事が多いよってことである。
例えば→5秒で数字を覚えてください「17564830」みたいな感じで・・・
覚えた時間はおおよそ数秒なので、電話番号を聞いて掛けるまでよくみんな口ずさんだりするのである。繰り返さないと数秒で忘れてしまうからである。
通常はこのワーキングメモリーまで入った情報がリハーサルとして繰り返されることで長期記憶へと移行するものと考えられている。
学院長より
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