リラクゼーション時代に、あえて自分に課した課題がある。
今の技能を変えずにどこまで能力を高められるか・・・。
人間は成長する時に、今までのものにこだわりすぎず、臨機応変に対応していったほうが物事の成功率が高いことが多い。だが、技術系の仕事に関しては、あえて一定のことをしばらく続けてみるということも成長に役立つことがあると思っている。
具体的には、リラクゼーションの基礎のベーシックな手技でどこまで数字をのばせるかというものだった。
自分の技量は、指名本数というものである程度測ることができた。
それがすべてとはいわないが、1つの尺度としては使えるものだった。
なので4年間くらい、ほとんど手技を変えずに過ごした時期がある。その結果、月間成績が、月15本くらいだったのが95本まで数字を残せるようになった。これは手技的なものは一切変えていないので、純粋に、手の感覚などの能力が向上したと考えていいだろう。その時点で全国NO、2など数字を残せるようになったのだが、ここではっきりしていることがある。というのは、全国ランキングで上位に食い込んでいる人は、ほぼすべて独自の手技やスタイルを持っているということだ。そういうのをみると多くの初級者・中級者は、
「数字を残すためには、何か特殊なことをやらなければいけないんだ!」
と考えるようになり、体や施術の原理原則から外れたことをやり始める。そしてわけの分からないものに仕上がってしまい、最終的には自分でもわけが分からなくなってしまうのだ。
こうやって、中級に甘んじている施術家は多い。
私は一定期間、一切の手技的な改善をあえて行わなかったので、そのあたりのことがよく理解できているほうだと思う。
このことでもう一つ言えることは、私が、ベーシックなもので全国ランキングに常時食い込めるということは、基本的な部分でのスキルというか感覚において、全国トップレベルになっているという証明でもある。
もし、今後これをもとに手技的な部分に変更を加えバージョンアップした場合、伸びシロはどのくらいになるだろう?
つまり、あえて制約を設けていたハンデ戦で、上位に食い込める力があるのなら、制約をなくしたらどのくらい伸びるかということだ。
将棋でいうと強いコマを1つ2つない状態で戦っているのと同じである。
こういう考え方をしている奴が頭一個抜け出してくることは多い。
自分が今何をしているのか?
成長のために自分が今やるべきことは何か?
外で様々な知識を吸収するのも1つの勉強だが、自分の内面を見つめなおして、自分をよく知る、自分というソフトはどんな特徴・機能があるのかなぁ?と考える。こういうことも勉強の1つだと私は考えている。
学院長より
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