人間には言葉がある・・・。
だが、この言葉をきちんと使いこなせている人は少ない。
例えばあなたが、その業界でものすごく有名な人、もしくはものすごいカリスマの人にお話を聞く機会があったとする。
きっとあなたは、内心こういう風に思っているはずだ。
「一体どんなすごいことを教えてくれるんだろう、何かコツを教えてもらえるかもしれない・・・。」
そして、いざ会って話を聞くと、「そんなことわかってるよ!もっとすごい話を聞きにきたんだ!」
という内容に愕然とするはずである。
物事の本質をわかっている人は、そこまでの道のりが大変険しいことを知っている。だから、あえて人に教えるときにはシンプルな表現を使いたがる。
これを是非、頭の片隅に入れておいて欲しい。
ただ、この表現には受け手のほうが先入観で難しい話を期待しているので、話の内容が素直に耳に入らないことが多い。そして偽者の難しい表現を使った教えに行ってドツボにハマるのである。
つまり
「経験が浅いと難しく表現されたほうが教えてもらった気になる!」ということ。
例えを整体術で挙げてみよう。
ある整体の手技で、ある方向に力を加えなければいけないとする。
匠の説明・・・3時の方向だけ意識してやってみて!
偽者・・・・・立ち位置はこうで、肘の角度はこうで、呼吸を吸って吐くと同時になんちゃらかんちゃら・・・。
わかりますか?
この整体術では、一番大切な方向性の部分が崩れていなければ、成功率が高くなるのです。
そこを「~筋を意識しろ!」とかいってもみんな出来ません。
上手い人ほどシンプルな表現を使いたがる。参考になればと思います。
学院長より
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