起きた結果に対して、それを指標にすることを結果偏向といい、
あくまで過程があって結果がついてくるという概念をプロセス重視という。
結果で判断…自然な答えだ。
どちらも大切なことなのですが、基本的にいらっしゃる患者さんというのは結果変更の方が多いです。圧倒的に多いです。
もちろん楽になるために来院をしているのですから、当然と言えば当然なのですが、あまりにも過程を重視せずに、結果だけを求める方が大変多いと思います。
例えば、50年間不摂生をしてできた不調を一度でよくしたいとしましょう。確かにできるだけそれを改善するようの処置は施しますが、一度で完全に改善することはほぼ不可能に近いと思います。
さらに水道の蛇口と一緒で、長い間不摂生をしていた体からは、久しぶりにひねった蛇口のように最初サビが出るように悪いものが出ます。
こういったものを好転反応と呼びますが、せっかく良くなるために最初のサビが出てこれからだと言う所でやめてしまう方があまりにも多いのです。
これは結果変更の弊害以外の何者でもありません。
途中で症状の改善が一時的に緩やかになるときもそうです。
ある程度歪みが改善されてきて、それ以上は変わらないかなと思う時があります。
それは体の内面.つまり組織の再生が起こり、細胞が生まれ変わることが必要な段階が出てくるのです。
それにより、またそこから1ランク上の体に生まれ変わるのです。
もしそういった過程をたどるんだよということをきちんとしていれば、その間でそういったことが起こったとしても確実に前に進んでいることを自覚できるはずです。
しかし、知識が不足していて結果偏向に陥るとこういったときに辛抱できずに.「このくらいが限界かな」とか思い始めて、違うことを初めてまた同じ症状を繰り返すのです。
今画面の向こうで、ドキッとしたあなたかもしれませんよ‼
中には長年の経験からくる思い込みで、説明をしても伝わらない人もいます。
全てに言えることですが、結果にこだわる事は確かに大切ですが、そのたどる過程もしっかりと理解してきちんと二人三脚でやっていくことがとても大切です。
学院長より
0コメント